AED講習を受けたいけれど、どこで受ければいいの?
費用はどれくらい必要?
講習会会場へ行くのではなく、出張で講習会をしてくれるのか?
AEDの講習会を考え始めると、このような疑問がよく出てきます。
AEDの講習会は消防や日本赤十字社などの他に、講習を専門に行う会社やNPO法人・団体など、相談や依頼ができる先は沢山あります。
費用については、無料で受けられる講習から、有償ので講習まで様々です。
消防や日赤などの公的な団体は比較的安価な傾向で、民間団体は比較をすると若干費用は上がりますが、各講習会ごとに様々な工夫はされています。
条件がありますが、AED講習会は講習会場に出向かずに、出張で来てもらい講習会をしてもらう事もできます。
この記事では、消防、日本赤十字社の他に、全国対応だけでなく各地元で活動をしているNPO法人などの情報もまとめてご紹介致します。
AED講習を受けられる団体は3つ!主な特徴をまとめ
団体 | 費用 | 特長 |
消防 | 無料~1,500円前後 | 無料で受けられる講習会もある(自治体により有償のところもあり)。45分、90分など時間の短い入門コースもある 。 |
日本赤十字社 | 1,500円前後 | 各都道府県に支部があるため、全国で講習会が受けられる。赤十字救急法救急員資格はスポーツ指導者で取得が必須となっている物もあり。 |
民間団体 | 団体による。消防・日本赤十字社よりは割高の傾向。 | 費用は消防、日本赤十字社と比較すると割高にはなるが、出張などフレキシブルな対応の幅が広い。 全国規模の主な団体は、 国際救命救急協会 、 日本循環器学会 、 日本災害救護推進協議会 など。 |
AED講習を行う指導機関は、公的な機関から民間団体まで様々あり、講習会の内容や条件も各団体により異なります。
費用については、消防であれば無料の講習会もあり、日本赤十字社であれば、1名あたり1,500円前後からの費用で講習を受ける事ができます。
民間団体はビデオや専用のテキストを活用した講習会など、工夫を凝らした独自の指導法があるほか、英語を話せる指導員がいるなど、民間ならではの様々な特徴があります。
消防でのAED講習会は5種類。基本は普通救命講習Ⅰ。小児、乳児の講習であれば普通救命講習Ⅲがおすすめ。
消防でのAED講習会は「救命講習」という名称にて、胸骨圧迫等の心肺蘇生法とAED、窒息の手当てなどを含めた内容で行われています。
講習のコースは5種類(普通救命講習Ⅰ、普通救命講習Ⅱ、普通救命講習Ⅲ、上級救命講習、応急手合普及員講習)です。
上級救命講習、応急手当普及員講習については、普通救命講習を受けたあとでなければ受講できない、高度な講習になります。
『はじめてAEDの講習会を受ける』、『会社にAEDが導入されたので講習会を受けたい』という場合には、普通救命講習Ⅰがおすすめです。
■普通救命講習の受講をしたいが講習時間が取れない方には入門コースがおすすめ
普通救命講習Ⅰは約3時間の購入になりますが、講習時間が取れない方などには、応急手当の導入講習として、心肺蘇生法に必要な胸骨圧迫とAEDの使用方法等の基本的な知識・技術を見つける事ができる、入門コースがおすすめです。
入門コースの時間は45分~90分になります。45分コースの案内が見つけられない消防もありましたので、詳細は各消防までお問い合わせ下さい。
講習会の会場まで行くことが難しい、空いている予定が講習会の開催日となかなか合わない!という方には、応急手当WEB講習というものがあります。
応急手当WEB講習はこちら
■消防での幼児、乳児の講習は普通救命講習Ⅲ
幼稚園・保育園では、園児の安全・安心を主な目的としてAEDを導入する事が多く、小児・乳児に対しての救命講習を受けたい場合には、普通救命講習Ⅲがおすすめです。
それぞれの救命講習の違いは下記の表をご覧下さい。
講習コース | 内容 | 講習時間 |
普通救命講習Ⅰ | 成人の人形を使用した、一般的な救命講習。 | 約3時間 |
普通救命講習Ⅱ | 普通救命講習の内容に、筆記と実技試験が加わった講習。 | 約4時間 |
普通救命講習Ⅲ | 小児、乳児の人形を使用した救命講習。 | 約3時間 |
上級救命講習 | 普通救命講習Ⅱ、Ⅲの内容と、外傷の応急手当等を学ぶ講習。 | 約8時間 |
応急手当普及員講習 | 普通救命講習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを指導する事ができる指導者育成の講習。 | 約24時間 (8時間×3日間) |
講習コース | 内容 | 講習時間 |
救命入門コース | 胸骨圧迫とAEDの使用方法等の基本的な知識・技術 | 45分~90分 |
応急手当WEB講習 | 心肺蘇生・AEDの活用などの応急手当 https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/# | 約60分 |
■消防の救命講習は無料の場合が多いが、東京都など一部有料の場合もあり
消防の救命講習は自治体によりますが基本的に無料となっています。
しかし一部有償となっている自治体もあり、例えば東京都などは、一部消防の講習を東京都防災救急協会が主催で行っていることもあり、コースにより1500円前後費用が掛かります。
費用は自治体により異なりますので、各地元の消防へお問い合わせ下さい。
■出張での講習会対応
各消防により異なりますが、10~15名程度の人数がいる場合には出張で講習会対応が可能である事が多いようです。
詳細につきましては、各地元の消防へお問い合わせ下さい。
日本赤十字社の講習は救急法基礎講習が基本。小児、乳児の講習は幼児安全法支援員養成講習がおすすめ。
講習コース | 内容 | 講習時間 | 費用 |
救急法基礎講習 | 傷病者の観察、一次救命処置(心肺蘇生、AED、気道異物除去) | 4時間 | 1,500円 |
救急員養成講習 | 急病の手当、けがの手当(止血、包帯、固定)、搬送および救護 | 合計10時間(2日間) | 1,700円 |
救急法短期講習 | 救急法基礎講習および養成講習の内容から抜粋 | 約2時間 | 内容により異なる |
幼児安全法支援員養成講習 | こどもに起こりやすい事故の予防と手当について、 乳幼児の一次救命処置 (心肺蘇生、AED、気道異物除去等)、 こどもの病気と看病のしかたについて等 | 合計12時間(3日間) | 1,800円 |
幼児安全法支援員養成講習 短期講習 | 幼児安全法支援員養成講習の内容から抜粋 | 約2時間 | 内容により異なる |
日本赤十字社の講習は、傷病者の観察の仕方、および一次救命処置(心肺蘇生、AED、気道異物除去等救急法の基礎)を学ぶ『救急法基礎講習』が基本的な講習となります。
この救急法基礎講習を受けると、急病の手当、けがの手当(止血、包帯、固定)、搬送および救護を学ぶ、『救急員養成講習』を受講する事ができます。
また、救急法基礎講習および養成講習の内容から抜粋をした、2時間前後で受けられる『救急法短期講習』もあり、日本赤十字社であれば救急法短期講習が一番手軽に受けられる講習のコースになります。
■日本赤十字社での幼児、乳児の講習は幼児安全法支援員養成講習
幼児、乳児の講習については、こどもに起こりやすい事故の予防と手当について、乳幼児の一次救命処置(心肺蘇生、AED、気道異物除去等)、こどもの病気と看病のしかたについて等を学ぶ『幼児安全法支援員養成講習』が基本となります。
幼児安全法についても、幼児安全法支援員養成講習の内容から抜粋した、2時間前後で受けられる『幼児安全法支援員養成講習 短期講習』があります。
■出張での講習会対応
対応はしておりますが、人数や講習内容などの条件などがあります。
詳しくは、各都道府県支部の日本赤十字社までお問い合わせ下さい。
民間のAED講習指導機関を一覧で紹介!講習内容や費用については様々
民間のAED講習指導機関は、全国規模の大きい団体から地元で活動をしている団体まで様々です。
講習会の内容や費用についても団体毎に異なります。
ホームページがあり、団体や講習会の詳細が確認できる先を表にまとめました。
エリアにつきましては中心となる地域を記載しておりますが、
表中にあるエリア以外でも出張対応可能な団体が多いようです。
詳細につきましては、各団体へ直接お問い合わせ下さい。
まとめ
AEDの講習は、基本的にAEDだけではなく一次救命処置として、心肺蘇生などと合わせて行います。
全国では様々な団体が、心肺蘇生法の普及・啓発活動を通じて日々心臓突然死の予防・阻止のために活動をしており、指導をしてくれるインストラクターの方は、みなさん非常に高い熱意をもって取り組んでいます。
講習会は一度だけでなく、何度でも受ける事ができ、
一度講習を受けた事がある人のみが受けられる、上級コースが用意されているケースもあります。
そしてさらには、あなたがインストラクターとして普及・啓発活動をする道にも・・・
AEDを購入した、すでにAEDは持っているが使えるかどうか不安・・、これからAEDを導入する予定なので事前に勉強をしたい、、、
AEDの講習を受講するきっかけの多くはこういった事が多いと思いますが、
AEDの有無に関わらず救命講習は非常に有益な場となっております。まずは皆さん、一度は受講をする事を是非おすすめ致します!
AEDのことがよくわかる
資料が無料で読める!
をダウンロードする