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AEDを購入する前に知っておきたい!購入前の必要情報まとめ

AED購入

AEDの普及は進んでいますが、実際に購入をしたことがある人はまだまだ少ないですよね。
AEDの購入をしたいけれど、周りに聞いても情報が少なく困っておられる方も多いのではないでしょうか。そこで、こちらの記事ではAEDの購入をするときに知っておくべき情報をまとめました。

目次

AEDの購入・設置に資格は必要?設置義務は?

『AEDを会社で購入したいが、誰かAEDの講習を受けに行く必要があるか?』とお問い合わせをいただく事があります。
『工場なのですが、設置義務などはあるのでしょうか』という質問もよくお聞きします。

AEDの講習は義務化しているわけではなく、消火器のような設置義務も特にありません。

もちろん受けていただく事が望ましいですが、AEDの講習を受けることが導入の障壁になってしまっているのであれば、義務化しているわけでは無いため無理に受講する事はございません。
基本的にAEDは音声ガイダンスが自動で流れて、誰でも使用出来るようになっている物です。

今後、AEDを必要とする場面に遭遇した場合には、躊躇なく電源を入れてください。落ち着いて行動すれば、AEDは適切に使用する事が出来ます。

また、AEDは個人・法人・団体を問わず、必要であれば誰でもすぐに購入することができるものです。
購入後に、保健所などへ届出を出すといった手続きや義務などもありません。
(救命率向上を目的とし、日本救急医療財団の全国AEDマップなど、情報を登録するサービスもございます:https://www.qqzaidanmap.jp/

AEDの購入は確かな販売店から

AEDを購入する時、どのメーカーにするのか、どの機種にするのかというところで悩まれるケースが多いかと思います。
当然機種によって様々な特長があり、比較すべきポイントではあるのですが、意外に見落としがちなのは、どういった販売店から購入するかということ。

AEDはセルフチェック機能があるため、定期メンテナンスなど日常的にアフターフォローをしてもらう必要はありませんが、問い合わせをしてサポートを受ける機会はあります。
販売業者の中には「ここの業者はどういった会社なのかわかりにくい。購入後のアフターフォローもしっかりしてくれるのか心配」と感じる販売店も多くあります。

皆さんも、高額な商品の購入の際には販売店の会社概要なども確認されるのではないでしょうか。上場企業であれば会社の決算書など誰でも確認できる透明性もあり、信頼感が高いですよね。

上場企業の中で、AEDの販売実績がすでに10年以上あり、実績も十分であると思われる企業は、

・セコム(https://www.secom.co.jp/corporate/
・ヤガミ(https://aed.yagami-inc.co.jp/lp/
・アルソック(https://www.alsok.co.jp/
・日本光電(https://www.nihonkohden.co.jp/
・フクダ電子(https://www.fukuda.co.jp/

などがあります。

AEDは購入後に消耗品の購入が必要

AEDは消耗品が付属しており、本体の購入後に消耗品の購入が必要になります。

具体的に消耗品とは、

①電極パッド(胸の素肌に直接貼り付けるシールのような物)
②バッテリー

の2点です。

消耗費の交換頻度や、価格はメーカーによってさまざまですが、相場としては、①電極パッドの有効期限は2年、価格は1万円~2万円。
②バッテリーの有効期限は4年、価格は3~4万円です。機種によっては、電極パッドとバッテリーがセットになって、有効期限4年、価格は4万1千円とお得な機種もあります。

当然ですが、AEDはきちんと消耗品を交換しなければ使用ができません。AEDは購入後、ランニングコストがかかる事はあらかじめ認識しておく必要があります。

先に上げた上場企業販売店の中で、ヤガミには8年保証安心パックという商品があり、これは商品を購入(買取)しても、消耗品の期限管理や費用がすべて含まれている珍しい商品です。8年保証安心パックのような商品であれば、購入後にランニングコストが掛かりませんのでお薦めです。

ヤガミの8年保証パックについて詳しく見る

AEDは使用した場合、消耗品の交換が必要

AEDの購入後、実際に救命使用する場面があった場合も消耗品の交換が必要になります。

まず、①電極パッドは救命使用時、密封された袋を破いて使用します。
一度袋を開封してしまったら、電極パッドはそのまま保管する事が出来ず使い捨てとなります。
救命使用をしなくとも「一度中身が見てみたいから」と、興味本位で袋を開けた場合にも使用が出来なくなります。

②バッテリーについては、一度使用をしたからすぐに切れてしまうものではありませんが、(バッテリーの有効期限が近い物はそれに限りません)一度救命使用したAEDについては、バッテリー交換することをお薦めします。理由としてはバッテリー残量が不明確であるため、交換期限の管理が難しいためです。

例えば、バッテリーの有効期限が2023年12月でそのAEDを実際に使用した場合、この有効期限はスタンバイ状態を前提にしているため2023年12月まで使用する事は出来ないと考えられます。
では、このバッテリーが使えるのはいつまでなのか。一度救命使用で長時間稼働したAEDのバッテリー残量は、基本的に外部からはわかりません。

日常点検を定期的に行う事でカバーすることもできますが、バッテリーが明日切れるのか、明後日切れるのはわからない状態で、AEDを置いておく事はあまりお薦めできません。電極パッド、バッテリーは新品に交換し、有効期限の日付で管理をする事が重要です。

まとめ

以上、AEDの購入時に知っておくべきポイントをまとめました。
AEDは楽天やamazonなどネット通販でも販売されているため、とりあえず購入はしたから大丈夫だと思われる方もおられるかと思いますが、購入後にメンテナンス、消耗品などが必要になってくるケースが多いです。
信頼できる販売店から、不明確な点はしっかりと確認をしてから購入をしましょう。

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