AEDや救命についてのWEBマガジン

AEDはペースメーカー使用者にも利用可能!2つの注意点を解説

AEDの使い方

ペースメーカーを使用している人に対してAEDは使用する事ができるのか知っていますか?

AEDはペースメーカーを使用している人に対しても使用が可能です。
しかしペースメーカーから2.5cm以上離して電極パッドを装着する必要があるなど、
AEDを使う時には様々な注意点があります。

この記事では、ペースメーカーを使用している人に対してAEDを使用する時の注意点などをまとめて解説致します。

※こちらの記事は、東京防災救急協会普通救命講習テキスト、日本赤十字社救急法基礎講習テキスト、日本心臓財団ホームページ(https://www.jhf.or.jp/)を参考に記載しております。

目次

ペースメーカーとは?

ぺースメーカーは脈拍が遅くなる状態になる病気の際に必要な医療機器です。多くの場合は、鎖骨下にペースメーカー本体を埋め込みますので、ペースメーカーは『体の中に入っている医療機器』になります。

本体の大きさは約20gで手のひらに乗るサイズです。

ペースメーカーは、最低限度の脈拍が維持できないとき心臓を刺激します。
言い換えると、ペースメーカーは心臓に電気刺激を与えるのみで、心臓そのものの動きを改善する事はできません。

ペースメーカーを入れたからと言って、心臓が永久に動くものではありませんので、当然ペースメーカー利用者でも、AEDが必要な状態に陥る可能性は十分にあります。

ペースメーカー
ペースメーカー

ペースメーカー使用者にもAEDは使用可能!

ペースメーカーが体内に埋め込まれていたとしても、一般市民ができる心停止した傷病者に対する蘇生措置はかわりません。
救急車が到着するまでは、心肺蘇生に加えAEDによる徐電気ショックを試みる以外の選択肢はありません。

ペースメーカーは心臓そのもの動きを改善する事はできないため、ペースメーカーを使用していても、
心室細動などの不整脈を完全に防ぐ事はできません。

AEDは心電図を解析して、本当にAEDによる電気ショックが必要な状態であるのかを判断します。
つまり、ペースメーカーが機能しない状態の心臓でなければ電気ショックができません。
AEDの電気ショックにより、機能しているペースぺーカーに影響を及ぼし、逆に状態を悪くするといったような事も起こりません。

ペースメーカーの有無は鎖骨下のこぶで確認

ペースメーカーを埋め込んでいる場合は、鎖骨の下に埋め込んだペースメーカーがこぶのように出ているため、AEDを使用するために衣服を脱がしたタイミングで、倒れている人がペースメーカーの使用者であることに気づくことができます。

ペースメーカー
ペースメーカーが埋め込まれた状態
ペースメーカー
鎖骨の下に埋め込まれたペースメーカーがこぶのように見えます。

AEDを使用しようとして衣服を脱がしたときに、もしも倒れている人にこのようなこぶがあった場合でも、AEDは使用可能です。

その際にはどのような点に気をつければ良いのか、次の章で解説致します。

ペースメーカー使用者へAEDを使用する方法は2.5cm以上離すこと

AEDを使用する際にペースメーカーの埋め込み(こぶ)が確認できた時には、このこぶの上に電極パッドを貼り電気ショックを行うと、電気をブロックしてAEDの十分な効果が得られない可能性があります。

その他、ペースメーカーの埋め込み(こぶ)の上に電極パッドを貼ることによって、AEDの心電図の解析が不正確になる可能性や、電気ショックによりペースメーカーの破損といった事も考えられます。

そのため、もしもペースメーカーの埋め込み(こぶ)が確認できた場合には、そこを避けてAEDの電極パッドを貼り付けます。少なくとも2.5cm以上は離して下さい。

電極パッドをペースメーカーから離して貼り付けをすれば、あとは一般的なAEDの使用方法と変わりません。ペースメーカーの上に電極パッドを貼らないようにだけ、しっかりと注意をしましょう。

aed
ペースメーカーの埋め込み(こぶ)を避けて電極パッドを貼り付けます。

まとめ

ペースメーカーを使用している方でもAEDが必要となる、心室細動などの不整脈になる可能性は十分あります。

ペースメーカーの使用者はこぶのような膨らみが見えますので、すぐにペースメーカーの使用者であるのか、そうでないのかは判断しやすいかと思います。

もしもペースメーカーの埋め込み(こぶ)が確認できた場合は、ペースメーカーから2.5cm以上離してAEDの電極パッドを貼って下さい。
あとは普通にAEDを使用する場合と変わりはありません。

ペースメーカー以外にも、AEDを使用する対象が子供であるなのど、AEDが必要になる救命の場面では様々なケースが想定されます。万が一のために、各地で開催されているAED講習会などへの参加をおすすめ致します。

子供へAEDを使用する場合の注意点や使用方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

AED講習会の日程や詳細についてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。是非ご覧ください。

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