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AED価格のしくみを解説。リースやレンタル、本当に安いのはこれだ!

AED購入

AEDの価格を調べると価格表などの掲載がなかったり、機種や販売会社によって値段に大きな差がある事に気づいて、いったいどうしてこんなに値段に差があるのか?と疑問に思う事ありませんか?


また、購入方法は買取や月額支払いのリース・レンタルなど様々あるため迷ってしまいますよね?

その他、レンタルと購入は将来的に見てどっちが安いのか?安く購入する方法は?一般の家庭にもAEDは設置できるの?…など沢山の疑問点があります。

AEDの価格のしくみとあわせて、こういった様々な不安や疑問について解説致します。

目次

買取、リース・レンタルで一番安いのは買取

契約形態ごとの価格相場

価格備考
買取20万~35万消耗品などのランニングコストの確認も必要
リース月額3,480円~4,500円多くは5年契約
レンタル月額4,700円~6,600円多くは5年契約。1ヶ月や2,3年の短期使用のサービスあり

買取りの場合は安心パックなど、消耗品の価格が商品が含まれている物と、純粋に本体の金額だけの物とありますので、価格の詳細をしっかりと確認しましょう。

レンタルやリースでは、基本的に価格の中に消耗品は含まれています。

総支払額で一番安いのは買取です。リースやレンタルでは、いわゆる分割支払いの手数料が掛かっているため、総支払の金額としては、買取価格+αになります。

とにかく総支払の金額を抑えたいのであれば、買取がおすすめです。
ただし買取の場合は、リースやレンタルに比べて、メンテナンスの部分でサポートが手薄になりますので、安心パックのような消耗品を含めた製品を選ぶことがおすすめします。

初期導入の費用を抑えたい、毎月の支出を一定にして管理したいという方にはリースがおすすめです。

買取・レンタル・リースでのメリットとデメリット

価格(支払い総額)メンテナンス短期利用
買取
(ただし安心パックであれば〇)
リース
レンタル

レンタルはリースに比べてさらに割高の傾向ですが、短い契約期間で料金が設定されているのはレンタルしかありません。短期間の利用にはレンタルがおすすめです。

AEDの価格差は機能の違いにより生じる。3つの理由を解説

同じAEDでも購入形態によって価格の違いがあることはわかりましたが、機種によって価格が違うのは、どういった要因があるのかを解説致します。

理由①小児用モード切替機能の有無

CU-SP1
aed
AEDについている小児用モード切り替えスイッチ

未就学児へAEDを使用する場合には、使用するAEDに小児用モードや小児用キー、あるいは小児用パッドがある場合には、それを用いて電気ショックを行います。

別売品の小児用パッドを使わずに、切替スイッチや小児用キーでAEDを小児用モードに切り替えができる機種は高機能で便利ですが、その分価格は割高になる傾向です。

例えば、フィリップスのスタンダードなAEDハートスタートHS1+と、小児キーで小児用モードへ切替可能なハートスタートFRx+では、大手販売会社のアルソックで価格を比較しても月額で約1,000円の価格差があります。

ただし、小児用モード切替ができる機種が必ずしも割高になるとは限りません。
例えば保育園など、小児用の機能を強く望まれる場合、小児モードへ切り替えのできないAEDであれば別売品の小児用バッドを購入する必要があります。

仮に先ほどのフィリップスHS1+1で考えると、小児用パッドは、価格が22,000円(有効期限約2年)です。
5年間の費用で考えた場合、この小児用パッドを3回購入する必要があります(66,000円)。

AEDを導入する条件に小児用モードが必須の場合には、こういった費用も含めた金額で比較をする必要があります。

こどもへのAEDについては、次の記事で詳しく解説をしていますので合わせてご覧ください。
AEDは子供にも使用可能!注意点やパッドの使い方を解説【図解】

理由②液晶モニターの有無

aed3150
便利な液晶画面が付いたAED(日本光電 AED3150)

日本光電のAEDには、液晶画面がついており音声だけでなく液晶画面でも操作方法をガイドしてくれるAED3150という機種があります。

音声ガイダンスが聞こえなくなくてもAEDの操作ができるという事がポイントで、騒音でAEDの音声ガイダンスが聞き取りにくい環境や、耳の不自由な方でも使用できるメリットがあり、様々な人が使われる公共施設やマンション、自治会などで人気のようです。

大手販売会社のセコムでは、スタンダードなモデルであるAED3100と液晶画面付きのAED3150では、月額600円の差があり、大変便利なものですがやはりその分価格は上がります。

理由③保証期間や耐用期間も価格差に影響する

AEDは機種により、保証期間と耐用期間の2つが設定されていまます。

保証期間とはもしも不具合が発生した場合に、無償で修理・再点検が受けられる期間で、多くの機種の保証期間は5年間ですが、最も長い機種は8年間です。


耐用期間はAED本体の使用期限の事で、この耐用期間を超過したらAEDは必ず更新が必要になります。多くの機種の耐用期間は7年間です。


レンタルやリースの契約期間は、AEDの保証期間と同じ年数で設定されているものが多いです。

そのため、同じ30万円のAEDでも、5年間(60回支払い)と最長の8年間(96回支払い)では、30万円のAEDでも毎月の価格に大きな差が生まれます。


月額3,480円といった非常に安いAEDというのは、性能や品質が他の物と比較して悪いと言うわけではなく、長い保証期間のメリットを活かして1つのAEDを長く使う事でコストを抑えるというしくみになっています。


AEDの保証期間や耐用期間については、次の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

AEDの耐用年数は6年~8年。保証期間との違いを解説


ランニングコストも踏まえて検討する

AEDは電気ショックを与えるために必要な電気を蓄える本体部分と、消耗品である心電図を測定するための電極パッド、使い捨てのリチウム電池で構成されています。

多くのAEDはパッドが約2年、バッテリーは約4年で交換が必要です。
最近は『パッドパック』という、電極パッドとバッテリが一体化されたカートリッジタイプの機種も販売されております。

こちらは3年~4年に一度の交換で、交換作業もワンタッチで簡単であるため現在非常に人気のタイプです。

それぞれのコストが比較できるよう表にまとめました。

パッド・バッテリ別々の場合5年間8年間
パッド(有効期限約2年) 1個:約10,000円交換2回
⇒20,000円
交換3回
⇒ 30,000円
バッテリ(有効期限約4年) 1個:約35,000円交換1回
⇒ 35,000円
交換1回
⇒ 35,000円
合計55,000円65,000円


パッドパック(パッドバッテリー一体型)の場合5年間8年間
パッドパック(有効期限4年) 1個:37,000円交換1回
⇒41,000
交換1回
⇒41,000円
合計 41,000
41,000円

パッドパックタイプはコスト面でもお得です。

AEDの関連備品の価格

AEDを導入する時には、合わせて周辺の収納ボックスなどの関連備品を合わせて購入する場合もあるかと思います。各AED関連備品の価格相場を表にまとめました。

品名参考画像価格
壁掛け収納ケースaed-c約3万~7万円
スタンド型収納ケースaed-s約10万~15万円
屋外用壁掛け収納ケースaed300kz約15万円
屋外用スタンド型収納ケースaed300kbz約20万円
壁掛けホルダーaed-w約2万円
AEDステッカーaedステッカー約2千円(5枚)
AED設置表示パネルAED設置表示パネル約1千円
レスキューセットレスキューセット2,300円(税別)
AEDトレーナーCR-T約8万円~15万円
AED訓練人形(簡易モデル)JAMY-P約2万5千円~4万円
AED訓練人形JAMY約20万~約30万円

おすすめのAED訓練人形につきましては、下記の記事で詳しくご紹介しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

AED訓練でおすすめのCPRマネキン 人気商品『JAMY-P』を徹底解説!!

まとめ

AEDの価格は、各メーカーから出されている機種の違いだけでなく、購入形態によっても異なります。

総費用を抑えたい場合は、買取でAEDを導入する事がおすすめです。また、なるべく保証期間が長い物を選び、1つのAEDを長く使用する事が、総費用を抑える機種選びのポイントです。

純粋に価格だけではなく、消耗品などのランニングコストもしっかりとチェックをして価格は比較をしましょう。

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