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AEDはどこにあるの?緊急時に役立つ設置場所・マップまとめ

AEDの使い方

もしも目の前で人が突然意識を失って倒れてしまったら…
もしも倒れている人の救助者から、「あなた!今すぐ急いでAEDを持って来て!!」と言われたら…

すぐにAEDのある場所まで行くことはできますか?
緊急時には焦ってしまうと、AEDを迅速に見つける事はむずかしいですよね?

この記事を読んでおけば、緊急時にも焦ることなくAEDを見つけることができます。
万が一のために、AEDがどんなところに設置されているのか覚えておきましょう。

目次

緊急時、慌てないために日頃からのチェックが重要

AEDによる電気ショックが必要な状況では、 倒れてから3分以内 に電気ショックを行える事が理想です。まさに時間との勝負になりますので、自宅や職場、通勤・通学など普段生活で、日頃からAEDがどこにあるのか把握しておくとよいでしょう。

また、外出先や旅行先など、土地勘がない環境でAEDが必要な場面に遭遇することもあると思います。近くに置いているAEDの場所がわからない場合には、119番通報の際に教えてもらえることもありますので聞いてみましょう。

万が一AEDが近くになかった場合でも、距骨圧迫などできることはありますので、指示に従って落ち着いて行動をしてください。

この記事では少しでも早くAEDを見つける事ができるために、AEDの設置場所や探し方について紹介致します。

AEDはこんな場所に設置されている

病院などの医療機関に多く設置

病院

当然ですが医療機関にはAEDが設置されている事が多いです。
これは実際に心臓の治療を行うのではなく、例えば眼科や皮膚科など、AEDとは少しジャンルが異なるイメージの医院でも、AEDを設置している事が多いです。

医療機関の中でも、特に歯科医院は施設数も多く、AEDを設置している場合が多いので確認をしましょう。

このほか、高齢者施設や介護・福祉施設もAEDを設置しているところが殆どです。

都市部の駅であれば設置されている

都市部の駅であれば、まずAEDがあると考えて間違いありません。
駅であれば沢山の人がいるため、AEDを持って来てもらう事は難しくないでしょう。

ただし周りの人にAEDを持って来てもらう時に注意するべきポイントがあります。
それは、『誰かAEDを持って来て!』と言うのではなく、特定の誰かを指名して『あなたAEDを持って来て!』と呼びかける事です。

特に駅など沢山の人がいる場所では、残念ながら「きっと誰かが持って来るだろう…」と考えられてしまう事があります。人を指名して具体的に協力を求めることで、AEDの到着時間を短縮する事が可能です。

ただし、駅でも都市部以外などの小さな駅には設置していないことも多いので注意が必要です。

駅以外にも、バスターミナルやフェリー乗り場など、交通機関の施設にはAEDが設置されている事が多いです。

学校・役所・体育館などの公共施設

学校や役所のほか、体育館や公民館などの公共施設には、AEDが設置されている事が多いです。
施設が大きい場合には、職員の方に設置場所を確認するとともに、協力者は多い方が良いためできれば応援を要請しましょう。

そのほか施設数が多く、さらにAEDも設置されている事が多い場所として、交番、幼稚園・保育園などがあります。

デパート・ドラッグストア・コンビニなど商業施設

デパートなどの商業施設でもAEDを設置しているところは多いです。

さらに最近はドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニなどにもAEDを設置している施設が増えてきています。

そのほか施設の数は多いけれど、AEDの設置場所として意外と見落としがちなところでは、銀行やカーディーラーなどがあります。人命救助への意識の高まりから、AEDを設置しているところが増えております。

大型マンション・オフィスビル・会社などに設置されている場合も

AEDは必要性の周知が進んでおり、マンションや一般企業にも設置が進んでおります。

当然マンションは他人の家になりますし、一般企業であれば部外者の出入りを厳しく制限しているところも多いです。

マンションや企業などにかかわらず、AEDを借りる時には確認が必要ですが、特にこのような場所にあるAEDが必要になった場合は、必ず断りを入れてから借りるようにしましょう。

AED設置場所マップまとめ

AEDの設置場所を調べられる、『AEDマップ』というツールがあります。
これをチェックすることで、どこにAEDが設置されているのかを一目で調べることができます。

AEDマップには、
日本救急医療財団AEDマップ
日本全国AEDマップ

の2種類があります。

各マップについて個別に紹介致します。

日本救急医療財団AEDマップ

日本救急医療財団AEDマップ

日本救急医療財団AEDマップ(財団全国AEDマップ)は、厚生労働省の依頼を受けAEDの普及啓発事業等を推進している、一般財団法人日本救急医療財団が運営・管理を行っております。

財団AEDマップは投稿型のマップではなく、設置者及び設置管理者から日本救急医療財団のHPに設置登録情報を公開することに同意を得たものを公開している点が特徴です。

さらに財団全国AEDマップは、AEDの設置年月日や電極パッド・バッテリの情報の有無により、マップ上でピンの色が分かれており、情報の『精度』についても一目でわかるため便利です。

日本全国AEDマップ

日本全国AEDマップ

日本全国AEDマップは、マップのユーザーが投稿した情報が掲載されている物です。

日本救急医療財団AEDマップとは違い、AEDの設置・管理者だけでなく、誰でもマップにAEDの設置を投稿する事ができます。

そのため、AEDの設置・管理者が財団全国AEDマップへ設置情報を提供していなくても、誰かがそのAEDの存在を知っていれば、日本全国AEDマップにはAEDの設置情報が掲載されている事があります。

また、日本全国AEDマップはスマホのアプリもあり、スマホでも使いやすいだけでなく、位置情報から瞬時に周りのAEDを探すことができるため、外出先など、土地勘のない場所でAEDが必要になった時にはとても便利です。

AED設置シールを目印に探そう

aedsticker
AED設置シール

AEDマップなど便利なツールもありますが、いざという時に慌てないよう、自宅や職場、通勤・通学ルートなどのよく行く場所は、周りをよくチェックしておきましょう。

AEDがある施設にはAED設置シールを貼っているところが多いです。
AEDマップに登録がない施設でも、AED設置シールが貼ってあるということも当然あります。

身近なAEDを探すときには、AED設置シールが貼っている場所がないかという視点から、チェックしてみる事もおすすめです。

まとめ

AEDが必要な時は時間との勝負です。
1分、1秒でもAEDが速く現場に到着する事で、救命率は大きく変わります。

AEDはどういう場所に設置されているのか、もしもの時に落ち着いて行動ができるよう、特に普段よく行く場所の周りはよくチェックしておきましょう。

土地勘のない場所でAEDが必要になった場合は、日本全国AEDマップのスマホアプリが便利です。また、同じ目的でAEDマップを使う人のために、AEDについての正確な情報を沢山投稿してシェアして下さい。

また、AEDが設置されている施設以外で使うためにAEDを借りる場合には、当然確認が必要です。特に公共施設ではない場所のAEDを借りる時には注意をしましょう。

AEDの使い方や講習情報については、以下の記事で詳しく解説しています。
AEDの設置場所をチェックしたら、次はAEDの使用方法についても事前にチェックしておきましょう!

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