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マンションにAEDは必要?費用はいくら?マンションAEDの管理方法や費用を抑えるポイント・おすすめ機種を紹介!

AED購入

近年AEDを設置するマンションが増えてきています。
マンションに設置するAEDについてよく聞かれるのが、

・そもそもマンションにAEDは必要なのか?
・AEDは高額で費用が掛かるのではないか?
・導入後のメンテナスや管理はどうするのか?

といった内容です。

AEDが必要な状態では、倒れてから3分以内に電気ショックを行うと救命率は70%と言われており、AEDを設置する場所を考える時には一つの目安とされています。
救急車の到着を待っていては、3分以内にAEDによる電気ショックはできません。

AEDの最新機種は、普及を目指した低価格設定&ロングライフの機種も発売されており、
月額3,480円で整備する事が可能です。

AEDのメンテナンスについては、先に挙げた月額3,480円の機種であれば、消耗品の期限管理や交換用の消耗品費用もすべて含まれているため、本体の緑ランプ点滅を確認するだけでOKです。

こちらの記事では、マンションに設置するAEDの必要性や管理方法と、
マンションに設置するAEDのおすすめ機種をご紹介致します。

これから新たにマンションへAEDの導入を検討されている方や、現在マンションに設置しているAEDの更新期限が近づいている方も是非ご参考下さい。

目次

マンションにAEDはなぜ必要か?

そもそもAEDは何のために使用するのか?使うとどうなるのか?

人は何らかの原因で心臓が痙攣し、血液を流すポンプ機能が失われた状態(心室細動)になると、すぐに意識を失い倒れてしまいます。
心室細動で倒れた場合、1分経過するごとに救命率が7~10%低下すると言われていますが、その心室細動を正常な状態に戻す唯一の方法が、AEDによる電気ショックです。

AEDが必要な状況に陥った場合、その人の命が助かるかどうかは時間との勝負ですが、救急車を要請して、現場に到着する時間は全国平均8.6分です(平成30年版 救急救助の現況 – 総務省消防庁より)。

仮に胸骨圧迫などの心肺蘇生を何も行わなかった場合、マンションにAEDがなければ、マンション内で心室細動になった場合の救命率はかなり低くなってしまうと言えるでしょう。

マンションにAEDが設置されている事で、建物自体の機能として高まるという考え方もあります。実際に最近は新築マンションには初めからAEDが設置されているケースも増えてきています。

AEDは公共施設には必ずといって良いほど設置がされており、近年は自治体が購入したAEDを、市内のコンビニに設置するケースも珍しくありません。
AEDはもはや社会インフラと言っても過言ではないレベルまで普及が進んでいます。

ここまでAEDの普及が進む背景は、やはりAEDが必要な場面では時間との勝負になるからです。
以上のことから、やはりマンションにはAEDが必要といえるのではないでしょうか。

AEDは倒れてから3分以内に電気ショックを行うことができる事を想定をして設置場所を選びますが、マンションではエントランスに設置しているケースが多いです。
高層階マンションではエントランスにAEDを取りに行く時間もかかるため、中間層の共有スペースにももう一台置いておく事も良いかと思います。

民間の施設にAEDの設置義務はありませんが、AEDの設置義務の詳細や台数の目安などはこちらの記事で詳しく解説しております。

AEDは月額3,480円で導入できる!費用を抑えるポイントは?

AEDにかかる費用は非常に下がっており、月額3,480円から導入が可能な機種もあります。月額が非常に安価であるのには理由があり、ただ安物だからというわけではありません。

AEDには保証期間・耐用期間があり、AED本体には使用期限があります。
つまり、AEDは一度導入したら永続的に使えるものではなく、購入後に必ず買い替えが必要になるものです。

AEDの耐用期間については、こちらの記事で詳しく解説しておりますのでご確認下さい。

AEDのメーカー保証は5年間の物が多く、リースやレンタルの多くは5年リース・レンタルで月額の費用を支払います。
しかし先ほど挙げた月額3,480円の機種は、メーカー保証年数と耐用期間が業界で最長の8年となっており、8年間のリース・レンタル契約が可能です。

仮に1台300,000円だとして、5年(60ヶ月)の支払いと、8年(96ヶ月)支払いで比較すると、月額5,000円と月額3,125円の差があります。
つまり、どれだけ1台のAEDを長期運用できるのかが、費用を抑えるポイントになります。

月額3,480円であれば、仮に100戸規模のマンションだとすると戸当たりは月額34.8円。年間で417.6円になる計算です。

1台300,000円のAEDをメーカー保証期間で単純割した場合の比較

本体価格(仮)メーカー保証期間本体価格÷メーカー保証期間
300,000円5年間(60ヶ月)5,000円
300,000円8年間(96ヶ月)3,125円

■自動販売機の導入オプションでAED

自動販売機を設置すると、無料でAEDをサービスするというケースがあります。
非常にお得に感じますが、条件をよく確認して下さい。

自動販売機は売り上げの一部が設置者(マンションであれば管理組合)へ収益として入りますが、AEDをサービスで付けた場合と、そうでない場合ではマージンの割合が異なります。

自動販売機のオプションでAEDを付けることで、マージンが通常よりも月額で3,480円以上も低くなってしまう場合は、それぞれ個別に契約した方がお得です。

マンションAEDのおすすめ機種はサマリタン

マンションに設置するAEDでポイントになるのは、

・低コスト
・メンテナンスや管理が簡単

の2つです。

この2つのポイントで一番おすすめの機種は、サマリタン8年保証安心パックです。
理由は、

・コストを抑えるポイントとなる長期運用が可能な、業界最長の8年保証
・8年保証安心パックであれば、消耗品の期限管理付きで管理面も安心。

業界最長の8年保証で8年間使えるAEDなので、8年のリース契約をすることで月額コストが非常に安価です。
8年保証安心パックであれば、消耗品の期限管理がついているため、理事長や防災担当者が変わってしまった場合も心配いりません。

AEDの管理は消耗品の期限とセルフチェック表示の確認

AEDの管理で必要な事は2つです。

・消耗品の期限管理
・インジゲータに表示されるセルフチェック結果の表示

AEDについては、以上の2つだけを管理しておけば、その他にする事はありません。

AEDの日常点検はユーザー管理です。
遠隔管理機能が付いているAEDもありますが、遠隔管理はあくまで『ユーザー管理のサポート機能』という位置づけです。
管理組合などででAEDの責任者を決めて頂き、その方が以下内容をチェックするようにしましょう。

■消耗品の期限管理
AEDは『バッテリ』と、胸に張る『パッド』の2つが消耗品です。
設置後に定期的な交換が必要となります。

機種にもよりますが、バッテリは約2年~約4年間、パッドは約2年の有効期限があるものが大半です。
バッテリ、パッドの有効期限はそれぞれユーザーが管理して、期限が切れる前に交換(必要であれば購入)をする必要があります。

ちなみに先ほどの8年保証安心パックは、消耗品の有効期限が来る前に自動的に新しい消耗品が発送されるため、ユーザー側で期限を管理する必要がない事が便利です。

しかもサマリタンは消耗品はパッドとバッテリが一体化されたカートリッジタイプになっており、有効期限も4年間になっているため、8年間使用して交換するのは一度だけ!

サマリタンは管理面でもかなり便利になっておりおすすめです。
サマリタンについての評判や口コミなどはこちらの記事で詳しく紹介しております。

■インジゲーターに表示されるセルフチェック結果の表示

aed
samaritan
サマリタンのステータスインジゲータ。
青色であれば正常(左)。もしも赤色のランプ(右)が点灯している場合は異常があるため使用不可。

AEDは機器自身で異常をチェックするセルフチェック機能がついています。
セルフチェックの結果で異常がなければ青ランプ、万が一異常があった場合は赤いランプ、どちらかが常に点滅しています。
※機種によりランプの色ではなく、『OK』であったり、『〇』の場合もあります。

AEDを設置した後は、日常的にこの青ランプが点滅しているのかどうかチェックして下さい。

例えば普段多くの人が通るエントランスにAEDを設置している場合は、
『もしも赤いランプが点灯しているのを見かけた場合は、〇〇まで連絡を!』
という案内をする事で、マンション全体でAEDを意識的に気にかける事ができるためおすすめです。

まとめ

AEDを設置するマンションは非常に増えており、今後もさらに増えていくと思われます。
AEDは導入したから安心ではなく、AEDが必要な場面では心肺蘇生も非常に重要です。もしものためにAED講習を受けられるとさらに良いと思います。

AED講習につきましては、こちらの記事で紹介しておりますので是非参考にして下さい。

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